三国志は、1800年に渡って語り尽くされてきた叙事詩。
しかし、とある映像作品のキャッチコピーみたく「死ぬまで飽きない」もの。
まだまだ枯れる気配すら見せない、三国志の魅力について語ります。
2020年2月20日、正史『晋書』完訳プロジェクト始動しました
『晋書』の翻訳は、こちらもあわせてご参照ください201124
いつか読みたい晋書訳
http://3guozhi.net/sy/top.html
ネットサーフィンで『晋書』の完訳を手に入れる(1)
三国志の結末を知りたいという動機から、西晋について勉強を始めたものの。『晋書』の和訳が出版されてないのはしんどい。全巻セット30万円とかでもいいから、出版してほしい!きっと、図書館で借りることになるけれど笑
三国志の翻訳は、文庫版なら1万円ちょいで手に入るのに、このギャップは何だろう。『後漢書』を全部そろえると11万円だっけ?この価格高騰の曲線には、納得のいかないものがあります。

さて、このサイトで先月(08年7月)から『晋書』の翻訳を始めたんですが、どうにも学がなくてサッパリ。基本的に、検索をかけて翻訳が出てこなかったものを翻訳するようにしています。先人の翻訳があるなら、ぼくがチグハグな憶測を重ねるより、よほど効果的&効率的に歴史を知ることができるので。
そういうわけで、『晋書』の翻訳が読めるサイトをまとめていきます。複数ある場合は、ぼくがより読みやすいと感じている方を載せます。ビジネス書の著者の勝間和代氏が、自分がお世話になっているものを本で紹介したら、情報交換が促進されて大変よかった、みたいなことを書かれていたので、ゆくゆくはそういう流れを作っていきたいです。リンクは貼らず、下にまとめて載せます。
■帝紀
第1巻 司馬懿: 漢籍訳出プロジェクト「漢々學々」
第2巻 司馬師: 偽黒武堂の三国志探訪
     司馬昭: 偽黒武堂の三国志探訪
第3巻 司馬炎: 漢籍訳出プロジェクト「漢々學々」
第4巻 司馬衷: 漢籍訳出プロジェクト「漢々學々」
第5巻 司馬熾: 漢籍訳出プロジェクト「漢々學々」
     司馬鄴: 未発見。時代が下るので優先順位低め。
第6巻 司馬睿: 解體晉書

本紀は10巻までありますが、以降は東晋なので追いかけません。『三国志』との絡みは、かなり薄れるので。
■列伝(后妃)
第1巻 張春華から司馬睿母まで: 未発見。訳します。★★
第2巻 司馬睿后より後代: 東晋なので、除外。

■列伝(司馬昭の臣)
第3巻 王祥(弟覧): えちぜんの書斎
     鄭沖: えちぜんの書斎
     何曾(子劭他): えちぜんの書斎
     石苞(子喬・子崇): えちぜんの書斎
     欧陽建: えちぜんの書斎
     孫鑠伝: えちぜんの書斎
第4巻 羊祜: 中華名将録
     杜預伝(子錫): 中華名将録
第5巻 陳騫(子輿): 解體晉書
     裴秀(子頠・秀他): 本サイトで翻訳済
第6巻 衛瓘(子恒他): 解體晉書
     張華(子禕他): 解體晉書
     劉卞: 解體晉書

■列伝(司馬炎の世代まで)
第7巻 司馬孚・司馬権・司馬泰・司馬綏: 文昌庵
     司馬遂・司馬遜・司馬睦・司馬陵: 文昌庵
第8巻 司馬榦・司馬伷・司馬京: 解體晉書
     司馬駿・司馬肜: 解體晉書
     司馬攸: 本サイトで翻訳済
     司馬兆: 解體晉書
     司馬定国・司馬広徳・司馬鑒: 解體晉書
     司馬祚: 未発見だが夭折して超短文。
ネットサーフィンで『晋書』の完訳を手に入れる(2)
■列伝(司馬炎の臣)
第9巻 王沈(子浚): 本サイトで翻訳済
     荀顗: 意外に見当たらない。最優先。★★★
     荀勗伝(子藩他): 意外に見当たらない。最優先。★★★
     馮紞: 未発見。まあまあ優先。★★
第10巻 賈充(孫謐他): 本サイトで翻訳済
      楊駿(珧・済): 未発見なので翻訳予定。★★
第11巻 魏舒: 未発見なので翻訳予定。
      李憙: 未発見なので翻訳予定。
      劉寔(弟智): 未発見なので翻訳予定。
      高光(子韜): 未発見なので翻訳予定。
第12巻 王渾伝(子済): 本サイトで翻訳済
      王濬: 未発見なので翻訳予定。★★
      唐彬: 未発見なので翻訳予定。★★
第13巻 山濤(子簡): 未発見なので翻訳予定。
      王戎伝(従弟衍): 本サイトで翻訳済
      楽広伝: 未発見なので翻訳予定。

■中断です。。
列伝は70巻まであるんだが、ここまで作ってみて、ネットサーフィンではほとんど翻訳が手に入らないということが、逆に明らかになってしまいました。初めの方だけはけっこう揃っているんだが、少し深入りをし始めると、まるで出てきません。
地道に自分で訳していくしかないのかも。

列伝の第14巻以降をこの調子で書いていっても、「未発見」ばっか。
一覧性のある資料を作っておきたいと思いましたが、ほとんど意味をなしません。それにしても、ここまで逆風が強いとは思いませんでした。

■参考URL(順不同・敬称略)
漢籍訳出プロジェクト「漢々學々」
 http://strawberrymilk.gooside.com/
解體晉書
 http://jinshu.fc2web.com/
偽黒武堂の三国志探訪
 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/4838/
えちぜんの書斎
 http://www.eonet.ne.jp/~echizen/
中華名将録
 http://iwakitakayuki.blog119.fc2.com/
文昌庵
 http://www.geocities.jp/ymsksi/
思いっきり中途半端ですが、今回はここまで。080816
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