真・三国無双4エンパイアーズを遊んでいて、どうも地図に違和感があった。ゲームだからディフォルメをする必要があるのは分かっているんだが、なんか違う!あれは、プレイするステージがある場所ありきで地図を作ってるから、仕方ないんだけどね。
もっと三国志を「分かる」ためのディフォルメをしようと思い立ったわけです。後漢の州郡の行政区画の地図を見ながら、事件を思い起こしつつ、地図を作ってみました。
いやあ、けっこう大変だったけれど、楽しかったです。
ピクセル数がタテ15×ヨコ15のファイルをペイントソフトで作って、地図を見ながら、鉛筆ツールでドット1つ1つを書き込みました。
悩みました。時間かかりました。地理的に変になってもいけないし、地域を区切りすぎても煩雑で、くっ付け過ぎても楽しくない。くっ付け過ぎたら、州の地図で充分じゃねえか、となるので笑
せっかくなので、
軽く観光案内をしようと思います。ほとんど行ったことがないけど笑、地図の説明を兼ねて。
■司隷
後漢の都の洛陽があります。行政区分はほぼ後漢のまま、地図化。
張楊が太守をやってた河内郡、関羽の故郷の河東郡、献帝が滞留した弘農郡、河南郡で構成されています。
桓帝と霊帝のときの、後漢と外戚がゴダゴダを演じたのは、ここ。
董卓が乱入して、灰燼に帰してしまった。
東方の備えは、
函谷関と氾水関。ぼくのみならず、『演義』ファンは皆さんが乱視なので、要衝が2つ見えます笑
孫堅が一番乗りして伝国の玉璽をパクり、曹操が後に復興しました。洛陽
復興の過程が、そのまま乱世平定の過程とも言われるほど。
曹爽が締め出され、曹髦が殺された、思い出の場所ですね笑
■関中
前漢の都の長安があります。そして、董卓の都でもある笑
漢の前の秦が、域内の
咸陽を根拠地に、初めて統一王朝を拓きました。後漢の行政区分では、長安のある
京兆郡を守るべき
扶風郡と
馬翊郡。
訪れたとき、もし
夏侯楙1万しか守備兵がいなくても、猛将の魏延さんは攻めてこないから、安全に観光できます。扶風郡にはあの
陳倉と五丈原があり、諸葛亮さんとの待ち合わせポイント。
董卓の築いた
郿城、王允の三日天下や、李傕と郭氾の子供の喧嘩を見たいときも、ここへ。
洛陽との間にあるのが、
華山で、信仰の対象なんだって。行きたいなあ。
■南陽
荊州の一部ですが、
洛陽への近さゆえ、係争の地。そのため、区切って地図化。該当地域は、南陽郡、南郷郡、義陽郡。
域内の名所は、張繍が賈詡と籠もった
穣城。劉備が皮肉を嘆いた
新野。『演義』で関羽が掠め取り、曹仁が気休めに白馬を沈めた
樊城。張曼成が朱儁&孫堅に討たれ、司馬懿が荊州の抑えに居座ったのが
宛城。
意外なのは
豫州へのアクセスの良さ。長沙太守として北上してきた孫堅は、袁術から(プライベートに笑)豫州刺史にしてもらってる。八方が敵のはずの曹操が、合間を見てホイホイと張繍を撃ちに行ってる。
■上庸
荊州の
上庸郡と
新城郡と
魏興郡です。孟達が風見鶏をかますので、あえて独立した地域として扱ってみました。ゆえに命名は孟達の任地から。
上庸太守は
孟達で、魏興太守は
申儀だった。宛から8日で飛んできた司馬懿に片付けられた。荊州にも長安にも洛陽にも近く、漢水を下って
益州から中原に出る要地でもある。
■豫州
初めて後漢の州名で地図を区切りました笑
豫州は名族のお土地柄。だって、
頴川と汝南があるのです。頴川は司隷に隣接し、汝南もそのお隣です。洛陽のそばで、誇らしい官吏が量産されてたんですね。
頴川の
許昌に、長らく献帝が置かれます。
さらに、劉邦の出身地である
沛国や、曹操の出身地の
譙も域内ですね。
はじめ孔伷が刺史。次の
刺史は劉備で、漢中王になるまで放置。豫州は名士の郷だ。あんな男に「劉豫州」とは、曹操のジョークだろうか。
■兗州
190年から192年の刺史は劉岱。黄巾に殺されて、次に入ったのが曹操。
曹操始まりの地ですね。青州と隣接します。
董卓包囲の
酸棗と、官渡決戦の
延津がある陳留国。呂布と曹操が戦った
濮陽と、程昱と荀彧が持ちこたえた三県、官渡決戦の
白馬がある東郡。やはり呂布と曹操が戦った
定陶がある済陰郡。献帝が封じられた山陽郡、崇められた
泰山を頂く泰山郡がある。
呂布に足元をすくわれたら全土が戦場になり、袁紹と激突するときは黄河南岸の防衛線となった。あまり住みたくない笑
■徐州
陶謙が領し、
曹操が皆殺しにして、劉備と呂布が奪い合い、さらに車冑が劉備に斬られて曹操が再回収をした土地。
曹操が水攻にした
下邳郡。陳珪&陳登の生まれた
広陵郡。劉備が曹操を防ぎに赴いた、兗州に隣接する
彭城郡。諸葛亮の故郷で、泰山郡とも隣接して仙人を無意味に産出する
琅邪郡。
海に面し、蜃気楼が見えるそうです。陶謙が意味不明な連中を囲むために充分な富を生み出しそうな、懐の深い地域です。
次回、とりあえず河北に行ってみます。袁紹の影響のあった土地。