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- 『十八史略』読解動画をyoutubeに載せたい
歴史書を読むための、訓読講座
中国の古典(文語)の漢文を日本人が理解するためには、訓読を修得するのが最短ルートだと、ぼくは思います。
昨日、どうやったら訓読を修得できますか?と質問され、「先生に付いて習うしかないと思います」と答えてしまいました。でも、そこに時間やお金を費やせるひとは少数。何とかならないかと…。
訓読を修得するため、時間やお金と労力を投入しようと思ったのは、他ならぬぼくなんですが、それで「学び」を囲い込んでいたら、ぼくが訓読を習いに行った意味が半減しちゃうんですよね。
大学→大学院、というストレートな経路ではなく、15年間、会社員をやりながら、時間・お金・労力の配分を試行錯誤してきたものとして、越境者というか、境界線上にいるものとして、できることはないのかなと。漢文を読んでみたいというのは、もっとも可能性を秘めた興味の広がり方、その端緒だと思います。
もちろん、訓読は正義でなければ、訓読は万能でなく、訓読が唯一の漢文読解法ではありません。しかし、歴史書をへんな読み方をして、高校漢文(センター試験・共通一次学力試験)のレベルに到達していないのは、「読めていない」と判断せざるを得ません。
じゃあ高校漢文の教材を、趣味(三国志好き)をする大人が楽しめるかというと、ちょっと疑問です。ぼくならば飽きます…。
古典文法のなかで漢文訓読に使う知識はごく一部です。高校漢文で習う漢文の知識のなかでも、歴史書にあまり出てこない知識もありそう。
反対に、高校漢文を漏れなく学ぶより先に、踏まえておきたい歴史書の知識があるのも事実です。高校漢文の教材は、よく考えられていて周到なもの(至れり尽くせり)ですけど、「効率が悪い」側面もあるんです恐らく。
昨日の三国志研究会(全国版)で、ごわさん @darql が、『十八史略』は中国で子供が文語文の読み書きを身に付けるための教科書として使われたとおっしゃってました。
漢文教材・文法指導としての『十八史略』でなく、「歴史書読み」に重点をおく読解動画をyoutubeに上げたらおもしろいのかなとか構想中。
新釈漢文大系『十八史略』を注文してみました。読めて面白そうだったら、文法4:歴史の話6ぐらいの短編動画をたくさん出したい。
ZOOMの1人会議を録画すればゼミを再現
大学のゼミの雰囲気をパクりながら、一太郎の分割画面を見せながら、漢文読解を「オンラインで示す」のはできるかも?って、昨日確かめることができました。学びを還元・流布したいと思っています。
漢文原文と訓読を同時に示し、対応箇所を色を変えながら示すと、「訓読できそうかも?」って、自信や期待みたいなものを、流布させられると思うんです。はじめは錯覚でもいいです。
歴史書の大半は(文法理解を問う受験問題と違って)シンプルな構造が多く、文法の難しさ1:内容の難しさ9 くらい。しかし、皆さんの想像するところの漢文って、文法理解ばかり問われるもので、しょっちゅう、誤読のワナを誘ってくるものだと思います。それは、受験は、「間違えさせる」ためのイベントですから、いじわるなだけです。そこに、おそらく重点はないです。
ZOOMは「1人会議」が無料で時間無制限ででき、録画録音ができます。オンラインでの授業や研究会での発信を1人でやり、それを録画録音してyoutubeに転載すれば、いわゆる「映像作品」としての編集技術や手間をかけなくても、授業や研究会と同じものが発信できる。試行錯誤のすえ、ぼくの形はここかも。210207閉じる
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